WindowsでWordをMarkdownに
ローカル変換する方法
DOCXをMarkdownへ変換して生成AIやRAGへ渡すなら、変換できたことだけでなく、見出し、表、画像、出典、警告を人間が確認できる状態にすることが重要です。
結論:変換と確認を分ける
WordからMarkdownへの変換は、レイアウトをそのまま移す作業ではありません。まず構造化されたテキストへ変換し、その後に失われた情報や誤解を招く箇所を確認します。
原本ではなくコピーを使い、変換後のMarkdownを確認してから次のAI工程へ渡してください。
登録不要。合成Markdownから作成した出力形式の確認用です。DOCX変換精度のベンチマークではありません。アプリ本体・購入リンクは含みません。
ローカル変換を選ぶべきケース
社内規程、提案書、設計書などを扱う場合、変換のためだけに第三者サービスへ文書をアップロードしたくないことがあります。その場合は、処理する端末と出力先を自分で管理できるローカル変換が候補になります。
ただし「ローカル」は安全性認証を意味しません。端末、OS、保存先、バックアップ、利用する変換ツールの依存関係は、利用者側でも確認が必要です。
Word文書にはコメント、変更履歴、文書プロパティ、hidden textなどが含まれる場合があります。Microsoftも、共有前に原本のコピーでDocument Inspectorを使う手順を案内しています。
WindowsでDOCXをMarkdownへ変換する2つの方法
1. PandocのCLIで変換する
PandocはDOCXを入力形式として扱える汎用コンバーターです。インストール後、たとえば次のようにGitHub Flavored Markdownへ変換できます。
pandoc input.docx --from=docx --to=gfm --output=output.md
Pandocの公式ガイドも、変換元の表現力がMarkdownより高い場合、複雑な表や書式などの変換はlossyになり得ると説明しています。CLIで再現しやすい一方、変換後の警告整理やレビュー記録は別途設計します。
2. MDDのGUI / CLIで変換・監査する
MDDはWindows向けのローカル変換、ルールベースの品質確認、構造化レビューを一つの工程にまとめるEarly Access準備中のツールです。DOCXは現在の製品方針でStable扱いですが、複雑な表や画像配置は確認対象です。
MDD Score、警告、変換レポート、source hashを出力し、人間のコメントや改善案を元Markdownとは別のJSONLへ保存します。MDD Scoreは内容の正確性を保証する指標ではありません。
| 選択肢 | 向いている用途 | 別途必要な確認 |
|---|---|---|
| オンライン変換 | 公開可能な文書を素早く変換 | アップロード先の利用条件、保存、削除 |
| Pandoc CLI | 再現可能なローカル変換 | 警告、品質基準、レビュー記録 |
| MDD | ローカル変換から監査・レビューまで | 変換結果の人間確認、形式ごとの保証境界 |
生成AIへ渡す前の確認7項目
- 見出し階層WordのスタイルがMarkdownの見出しへ正しく対応し、章の親子関係が崩れていないか確認します。
- 箇条書きと番号番号の継続、入れ子、チェック項目が単なる段落へ変わっていないか確認します。
- 表の意味列見出し、結合セル、注記が平坦化されても意味を読み取れるか確認します。複雑な表は原文を併記します。
- 画像・caption・埋め込みobject画像の参照、caption、図中の重要情報が欠けていないか確認します。OCR済みと推測しません。
- リンク・脚注・hidden informationリンク先、脚注、コメント、変更履歴、metadata、hidden textを共有範囲に含めてよいか確認します。
- 警告とMDD Score警告をゼロにすることを目的にせず、表や画像など人間が確認すべき箇所を特定します。
- source hashとreview JSONLどの原本から生成したかをhashで追跡し、人間の判断は元Markdownを直接変更せず別の記録として残します。
Markdown本文を変えずに、レビューをJSONLへ分けて残す手順も参照してください。
DOCXの表・画像にwarningが出た後、原本と照合する場所も確認できます。
MDDを含む文書コンバーターは、完全変換やレイアウト同一性を保証しません。MDDはセキュリティ認証済み製品ではなく、画像主体PDFのOCRにも対応していません。生成物は必ず確認してからAI、RAG、公開文書へ利用してください。
AI / RAGへ渡す前のhandoff手順
- 原本を変更せず、作業用コピーを用意する。
- 必要に応じてWordのDocument Inspectorでhidden informationを確認する。
- ローカル変換を実行し、出力Markdownと変換レポートを分けて保存する。
- 上の7項目を確認し、未確認箇所を警告またはレビューとして残す。
- 利用するAI / RAG側の保存、学習利用、アクセス制御を別途確認する。
- 原本、変換物、AIへ渡した版の対応関係をhashまたはmanifestで残す。
無料sampleで監査証跡を確認
frontmatter、警告、conversion report、review JSONL、MANIFEST、SHA256SUMSを一つのZIPで確認できます。
合成Markdown由来の形式見本です。DOCX変換精度のベンチマークではなく、現在販売中のアプリや購入リンクも含みません。
合成DOCX 3件の実行証拠ZIP(79,377 bytes)では、MDD v0.2.0のmacOS source engineをnetwork-deny下で2回ずつ実行した入力・raw出力・警告・runtime・SHA-256を確認できます。実在文書の精度ベンチマーク、Windows顧客版の実証ではありません。
よくある質問
Wordのレイアウトはそのまま残りますか?
MarkdownはWordと表現方法が異なるため、余白、複雑な表、画像配置などを同一に保つ用途には向きません。構造化テキストとして使えるかを確認してください。
スキャン画像のOCRはできますか?
MDDはOCRを提供していません。画像主体の文書には別途OCR工程と、その結果の人間確認が必要です。
MDDは現在購入できますか?
まだ発売準備中です。販売者情報、価格・ライセンス・返金条件、Windows実機QA、exact release artifactの確認後に正規購入導線を公開します。
- Pandoc User’s Guide — DOCX対応形式とlossy conversionの説明
- Microsoft Support: Document Inspector — コメント、変更履歴、metadata、hidden textの確認手順